RandomWalker’s diary

読書と投資が大好き

日本のリスク運用に対する偏見

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今朝の日経新聞です。


確定拠出年金において、投信を用いたリスク運用の比率が米国に比べて低いとのこと。

その結果、日本と諸外国の家計金融資産に大きく差が出ている。過去20年では、米国の家計金融資産は3.3倍、英国は2.5倍、日本は1.5倍です。


なぜここまで日本人はリスクを嫌うのでしょうか。

やはり、投資における成功体験が乏しいことに起因する気がします。

高い販売手数料や信託報酬を前に、なかなか投資に対して良いイメージが持てなかったことが、今もなお、尾を引いているのでしょう。


「自分の貯金が減るかもしれない」

それが嫌だから、値動きの無い円で持つ。


そんな人が多いのだと思います。


ただ、円も価値は動いています。あまり意識していませんが、対ドルなどの相場を見れば実感できます。

また、購買力で考えれば、昔の100円と今の100円では買えるモノの量は違います。


「1つのカゴに全てのたまごを盛るな」

という格言もありますが、要はリスク分散が大切ということ。


「通貨の種類」「投資のタイミング」「投資対象の種類」など、いろんな角度から、自分の資産の分散を図ること。これが大切。


ちなみに米国には、ブラックロックやバンガードなど、低コストで質の良い投資商品が多くあります。また、独立系のファイナンシャルプランナーという職業も定着しており、金融リテラシーの向上が自然と行われる土壌にあります。


最近では、日本でも低コストで質の良い投資商品が続々と登場しています。


世界経済と連動する、質の良い投信を保有するということは、世界経済の成長をダイレクトに自分の資産で享受できるということ。


そして、そういう資産運用を、既に欧米諸国は当たり前のようにしているということ。


その結果、日本と欧米諸国では家計金融資産の伸びに大きく開きがあるということ。

我々は自分の将来について、しっかりと考え、責任を持って自主的に行動することが大切だと思います。