RandomWalker’s diary

読書と投資が大好き

ソローからの学び

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森の生活 ウォールデン

ヘンリー・D・ソロー著

 

 

作者がウォールデン湖のほとりで2年3ヶ月弱に渡って小屋で送った自給自足の生活の回想録。

 

私は読書の際、気になったり、印象深いテキストについてメモをします。

 

そうやってメモした中で、自分なりに得た教訓や、特に心に残るテキストをノートに書き出すのですが、今回はその中から9つを紹介します。

 

①己の無知を自覚することが成長にとって必要

 

②徹頭徹尾、誠実に人生を生き、敬意を払い、いままでの生活理念を変えようとしないこと、結局はこれが唯一の生き方。

 

③記念すべきことが起きるのは朝、大気に包まれた朝である。すべての知恵は朝に目覚める。睡魔に打ち克つ努力こそ道徳的向上の始まり。

 

④実りある1日であると感じ取ることが最高の芸術。

 

⑤誰もが自分の生活の細部に至るまで、己が人生を価値あらしめるべく完遂させるには、自らが魂を最高潮にまで高揚させる瞑想の時を待つことによって叶えられる。われわれが有しているような低俗きわまりない知識を斥けるか、あるいは使い果たしてしまえば、どうしたら自分の目的が叶えられるかは神託が明確に教えてくれるだろう。

 

⑥永遠の中にこそ真実で崇高なものが実際に宿されている。

 

⑦テキスト「汝が天性に従い、イギリスの干草ならぬ菅草やわらびの如く逞しく育て。雷鳴を轟かせよ。農民たちの収穫を脅かしても何の憂いぞ。汝は論外の事ぞよ。人が馬車小屋に避難せば、汝はその雲の真下に宿を取れ。衣食を得ることを仕事とせず、それを遊びに転じよ。この大地を楽しめ。されど大地を所有する勿れ。」

 

⑧冒険心と信念の欠如が人に売買の機会を与え、生涯を農奴の如く過ごすことになる。

 

⑨善というのはまさに成功への唯一の投資である。

 

本書から得られるものは、とても上記だけで収まるようなものではありません。

 

興味のある方には、ぜひとも一読することをオススメします^ ^

 

モノが溢れるこの時代。

そんな中で、

 

ソローの思想から得られるものはとても大きいように思う今日この頃であります^ ^

 

 

人生における「積立と複利」

最近よく耳にする言葉

 

積立投資

 

今年1月から「つみたてNISA」が開始したこともあり、徐々に広がりをみせていますね!

 

積立投資については、「ドル・コスト平均法」という、長期投資をする上ではとても武器になる投資方法。

 

毎日、もしくは毎月、決まった金額をコツコツと投資する。投信について言えば、基準価額が高いときには少ない口数を、低いときには多い口数を購入することができるため、一括で購入する投資方法と比べるとリスクを分散できます。

平たくいうと、世の中の景気が良くなっても悪くなっても、どちらでも喜べる投資方法(ちょっと強引ですが)。

 

そして更に、詳しい説明は割愛しますが、そうやって積立した運用資産は時間が経過する毎に、複利運用の力を借りて更に成長していきます。

 

複利運用

 

かつてアインシュタイン複利運用について

 

人類最大の発見

 

と記しています。

詳細については、詳しくまとめている方がいらっしゃいますので、以下ご参照。

https://fstandard.co.jp/column_detail/172

 

この「コツコツ積立」と「複利

私はとっても好きな概念です!

 

これ実は、投資だけではなくて、人生についても応用が利く教訓を秘めていると確信しています。

 

まず「コツコツ積立」について。

 

これは人生で応用すると

「昨日より今日、今日より明日」

 

とにかく、昨日の自分よりも必ず何かしら成長させる。

 

本を1ページ読む

筋トレをする

何か知らないことについて、調べて詳しくなる。

英語の単語を1つ覚える

 

なんだっていい。ただ、自分の中で必ず「昨日よりは確実に自分のレベルが上がった」と思える何かを継続して行っていく。

 

なんだって良いけど、できれば1つのテーマに絞ってやっていくと良いと思う。

 

そうやって、ほんの1ミリでも良いから、昨日の自分の上に、新たな自分を積み上げていく。

 

1日やってみても、多分そんなに変化はない。

1週間、これもまだそこまでピンとはこない。

3週間。そう、3週間。ここまでくると、逆に継続しないと気持ちが悪くなる。人間には慣性の法則があるから、一度走り出した習慣はやめると気持ち悪くなる。逆にいうと、この慣性の法則を利用すれば、どんな困難も楽々乗り越えられることもある。

6ヶ月。1つの物事について6ヶ月継続して成長していくと、だんだんと自分の中でも自信を持って向き合えるようになってくる。

1年〜

ここからは、正直力を注ぐ対象にもよるので期間は一定ではないと思う

 

が、

 

自分の中で、常識に囚われずに、自分なりの意見が持てるようになる。

 

かつてガンジー

 

「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。」

 

という言葉を遺していますが、毎日の成長を死ぬまで続けたら、それはもうかなりの成長を感じることができるのではないでしょうか。

 

そしてここまでその日々の努力を継続すると、今度は「複利」の力が働いてきます。

 

予期しない、様々な場面で相乗効果がでてくるのです。

 

私たちの人生というのは、予測不能で、様々な事象が発生します。

 

しかし、

 

それらの事象は

 

意外と理に適ったカタチで発生していることもあります。

 

言い換えると

 

今までの自分の人生の積み上げから考えれば必然的に発生するということ。

 

例えば学生が勉強をサボっていれば、テストの点数が悪いのは当たり前。

逆に、しっかり勉強していれば、テストで良い点数がとれる。それだけではなくて、勉強したことがきっかけである分野に興味を持ち、いろいろと調べていくうちにまた新たな発見があり…

 

世の中の言葉にあるように

 

人生は無限大

明日の自分は変えられる

 

ただ、きっとそれは、漫画の世界のように、急激に変わるってことはあまり無いと思う。

 

そういう、「変化していきたい、成長していきたい対象」になる準備をしている人にのみ、そういうチャンスが巡ってくると思う。

 

そのためには、今からでも「コツコツ(成長)積立」を継続していくことが大事なんだと思う。

 

その成長によってだんだんと良い変化が起こるかもしれないし、もしかしたら、その成長がきっかけで広がった世界に自分のチャンスが転がっているかもしれない。

 

だから、世の中に変化を期待するよりも先に、自分の成長を継続させる。

 

そういった姿勢と行動が大事なんじゃないかと思う今日この頃。

 

 

 

 

 

足るを知る

 

備忘録①

「波瀾の時代の幸福論〜マネー、ビジネス、人生の「足る」を知る〜」

ジョン・C・ボーグル【著】

 

バンガードの創始者ボーグル氏の著書。

マネー、ビジネス、人生の3項目について、ボーグル氏の自論が展開されている良書。

今でこそ低コストインデックスファンドのリーダー的存在となったバンガードだけど、その精神は創業から一貫していることがよく分かる一冊。

マネーについては、低コストインデックスの優位性について、投資初心者の方でも分かるように書かれてますね。

私がこの本を手に取ったのは確か5年前くらい。当時、資産運用の大半を積立投信で行っていたけど、ほとんど毎月分配型のアクティブファンドという有様でした(今考えたらものすごい機会損失!)

そんな中、市場全体にまるっと投資をする(あくまで簡易的な表現ですが笑)インデックスファンドの優位性、運用中のコスト意識の重要性について意識させられたのでした…

それ以来、私の家庭内ポートフォリオについてかなり見直しをして…

 

…というマネーの話はまた別の本のまとめでするとして、今回はこの本の「人生」についての記述について、考察したいと思います。

ボーグルが主張する「足るを知る」ということについて。

そもそもこの命題を考える前に、足るとは何があれば足るとなるのか、そして、そもそも自分にとっての幸福とはなんなのかを考える必要がある。

当書籍の中で、心理学者が定義する幸福について、以下の3つが挙げられている。

1自主性

2ほかの人間との関係を維持すること

3能力を活かすこと

 

幸福についてはアマルティア・センのように経済学と絡めて考察している学者もいます。

目に見えない概念だからこそ、色々な考えがあると思います。

そういった「幸福」をたくさんたくさん感じることができれば、それが果たして「足る」ということなのか?

そもそも誰にとっての「足る」なのか?

ボーグル氏は、本書の中で

「いまの私たちにとって、この社会が存在感と影響力を維持し、さらに拡大していくために十分な金があるかどうかが問題なのではない。品性、慎み深さ、美徳が足りているか、それこそが問題なのだ。」

と述べられています。

 

いずれ他の書籍のまとめでも取り上げていきたいですが、現在、いわゆる「お金」の価値はどんどん下がっています。

そのような中で、どうやって生きていくか。生きていくべきか。それは、別の本に指針がでていました、またまとめます笑

話を戻して「足る」とはなんなのか。どうしたら足るを知ることになるのか。

誤解すべきでないのは「足るを知る」イコール「向上心を持たずに現状に満足すること」ではないということだと思う。正直バランスの問題だと思う。

日々の生活の中で、ちょっとしたことに喜びや感謝を感じられるか?

 

幸せは目指すものではなく感じるものか?

 

過去でも未来でもなく「今」を真剣に生きていれば、目の前の幸せに気がつく機会が増えるのか?

 

多くの偉人の言葉の断片について、懐疑的な気分になる時だってあるかもしれない。

 

けれども。

 

 

そうやって考えられるということは

 

そうやって疑問を持つということは

 

自分なりに自分の幸福について考えることができているということ

 

答えはすぐにでなくても

 

生きているということは間違いなくそれだけでとても幸福なことだと思う

 

生きていれば

なんだってできる

 

極端な話

 

明日から仕事をサボって1年間南国に遊びに行くことだってできる

全てをほっぽりだして、一日中漫画を読むことだってできる

 

とにもかくにも

 

明日の自分の行動を決めるのは

 

自分

 

平凡な毎日が待っているわけではなくて、「自分の選択」の結果が自分の毎日をつくる

 

自分の選択の連続が、自分の人生をつくる

 

幸福について今ひとつピンとこなければ、とにかく「今」に集中すること

 

「今」に集中すると

 

目の前のことに集中すると

 

小さな事が見えてくる

 

いろんなことに気がつき出す

 

その些細な物事の中から「感謝」「嬉しいこと」などを見つけだす努力をすること

 

きっとそれが「足るを知る」に繋がる一歩な気がする

 

そんな気がする今日この頃であります…