株式投資の基本的な考えは「ランダム・ウォーク理論」
備忘録③
「ウォール街のランダム・ウォーカー」原著第11版
バートン・マルキール著
株式市場での資産運用を語る上では欠かせない名著です。
著者の主張は以下のテキストに集約されています。
「個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックス・ファンドを買ってじっと待っているほうが、はるかによい結果を生む」
私が備忘録①で紹介したジョン・C・ボーグル氏(バンガード創設者)も、ほぼ同じ主張をしており、現在でも尚、多くの投資家に支持されている考え方です。
私自身もその1人で、個人の運用ポートフォリオの大半はインデックスファンドへの投資となっています。
個人的なオススメファンドについては以下の通り。
①楽天・全世界株式インデックス・ファンド
個人投資家が選ぶファンド・オブ・ザ・イヤー2017でも第1位を獲得しています。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO25681050V10C18A1000000?channel=DF280120166571
②楽天・全米株式インデックス・ファンド
上記①、②ともに、米国バンガード社のETFに投資をするファンド。本来的にはETFに直接投資した方がコスト的には良いのは確か。だけれども、投資信託でパッケージされたことで、自動で再投資してくれ、更に積立による投資も可能となりました!かねてより、この2本のETFに投資をしたくてウズウズしていた私にとっては最高の投信です^ ^
③EXE-i新興国株式ファンド
http://www.sbiam.co.jp/EXE-i/fund/fd02.html
個人的に新興国の株式に特化したファンドに投資したいという気持ちが強かったので、結構時間割いて調べましたが、これが1番かなと思ってます(あくまで個人的に、ですが)。
最大の特徴はベンチマーク。
これについては、すごく丁寧にまとめていらっしゃる方がいますのでご参考にされて下さい。
http://money-knowhow.com/tousin-emerging-stock-compare.html
そう、ポイントは韓国を新興国と考えるかどうか。
私は、韓国を新興国とは考えていませんので、必然的にMSCIのベンチマークは選択肢から除外されました。
と、ちょっと話が逸れましたが、とにかく!
株式市場をまるっと買うイメージのインデックスファンドはやはり、投資方法としては効率的であると私も確信しています。
本書の中では、アクティブファンドとの対比についても、実に論理的に述べられています。すなわち、インデックスファンドは、高い運用コストと頻繁な銘柄入れ替えに伴う売買手数料で投資家のリターンを確実に目減りさせる、プロの運用する投資信託(アクティブ・ファンド)に打ち勝つ可能性が高い、と。
確かに主張はもっともです。
過去のデータでも、長期的データになる程、ランダム・ウォーク理論の効率性はより確信を持って証明されてきています。
私も個人的に本当に好きな考え方なんです。
なんですが、、、
これから先の投資方法として本当に効率的な投資方法なのか、ということについて、最近少し考えることがありました。そのきっかけとなったのが
いわゆる低成長時代への突入です。昨今、こういった、世界経済の一進一退を危惧する記事をよく見かけます。なので、ランダム・ウォーク理論に基づきインデックスファンドに長期投資しても、あまり期待リターンは高くないのではないか、という疑念が生じるわけです。
反論も多いですし、個人的にも明るい未来を期待したい。それに、2050年までは世界人口は増加する見通しです。
最近では、仮想通貨などの投資対象も増え、投資としての魅力ももしかしたら下がってきているのかもしれない。しかし、今の資本主義経済においてはやはり、未来への期待というのは株式市場を通して注がれるわけであって、それはこれからもしばらく続いていくのではないでしょうか。
と、だいぶポジティブシンキングです。もちろん、株式市場は毎日値動きがあります。しかし、楽天証券やSBI証券など、毎日積立投資ができるファンドでコツコツと積立投資するしくみにしておけば、毎日上がっても下がっても、ドル・コスト平均法を駆使しているので、気持ち的にも楽です。
個人的にはこれからも、このランダム・ウォーク理論をベースに資産運用をしていく所存です。